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加賀米  番場 睦夫

加賀水稲生産農家 番場 睦夫

「全天候型農法ができた」と番場さんは目を細めて語る。
自然に敬意を払い、自然と折り合いをつけながら事を進めるのが農業というもの。だから、作柄は天候に大きく左右されてしまう。しかしその影響を最小限に食い止めることができる。
そこにあるのは、米作りを愛し、自らを見つめ直す謙虚な番場さんの姿だ。
旨い米が育つはずだ。




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八十八の手をかける
「ウチでは何種類かのお米を作っているんだけど、有機肥料100%と表示してあるものは当然だし、一般 栽培でも化学肥料は1回だけ。最終的には、すべての圃場で無農薬有機栽培をしたいね」


番場さんの圃場は「加賀百万石」の米どころ松任(まっとう)の田園地帯にある広大な圃場だ。番場さんは長い間有機肥料栽培とBS農法に取り組んでいる。
「草むしりは大変な重労働。微生物で肥料をつくるのだって手間を惜しんでいたらできっこない。でもね、米という字は八十八と書くでしょ。つまり手間ひまかけるのは当たり前。日本人のパワーの源なんだから、手は抜けないよ」。番場さんは自然の声に耳を傾け、謙虚な姿勢で、かつ大胆に手をうつ。まるで、稲たちの言葉が聞こえているようだ。


BS農法
BSは、Bio Synchronic(バイオ・シンクロニック)の略で、簡単にいうと生命力が活性化するエネルギーを与え、元気なお米をつくること。エネルギーで土壌を改良したり、水を活性水に換えて散布する農法だ。BS農法で栽培された作物は、それぞれの特性が引き出されて、味が良くなる。しかも、免疫性やストレス抵抗性など、身体の機能を高める効果 をもったものになるといわれているそうだ。「BS農法だと元気な土ができて、元気な米ができる。元気な米を食べると人間も元気が出るってことかな。」 と番場さんが笑う。


第33回 日本農業賞 大賞受賞
日本農業賞は、世界の中の日本農業の確立をめざし、意欲的に経営や技術の改革と発展にとりくみ、地域社会の発展に貢献している農業者と営農集団を表彰しています。
番場さんは平成16年1月に第33回日本農業賞の個別 経営の部・大賞を受賞されました。



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